約 1,204,783 件
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/466.html
主人公っぽい俺 18へ戻る 主人公っぽい俺 20へ進む 主人公っぽい俺 一覧へ戻る 前回のあらすじ―――――――――… 別れの前夜、宮藤と俺は夜空の散歩をすることに。 宮藤「俺くんは、この基地から離れたら、501の仲間じゃ無くなったら、もう私を助けてくれないの?」 そして、別れが迫っている男がもう一人いた。 ミーナ「その想いは、あなたの好きな人へのそれよりも大きいものなの?」 整備俺「さあ、どうなんでしょうね。それを今から確かめに行ってきますよ」 以下、本編―――――――――… 俺「うおお……、夜に飛ぶの初めてだけど結構怖いんだな……」 宮藤「えへへ、私も初めて飛んだときは怖くて手を繋いでもらったんだー」 俺「手を?」 宮藤「うん。サーニャちゃんとエイラさんと一緒に初めて夜間飛行したときに。よかったら、繋ぐ?」 笑顔で差し出された手を、少し照れながら握る。今夜は星が綺麗だ。 夜の空、そこには俺と宮藤のストライカーのエンジン音だけが響いていた。 手を繋いで飛ぶのは少し大変で、互いの翼が触れてしまいそうになる。 今度俺たちが会うのは半年後か、数年後か。 ミーナ隊長からは、『あがり』になるまで会えない場合も考えておくようにと言われた。もしそうなったら、俺が宮藤と飛べるのもこれが最後になるんだ。 思わず宮藤の手を強く握る。 俺「痛くない?」 宮藤「ううん、大丈夫だよ」 226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/11/18(金) 20 09 05.51 ID c4yzNedt0 最後の2行だけだと何か卑猥 しえん 227 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/11/18(金) 20 10 02.72 ID QcHoPRoU0 [2/13] 226 宮藤「なにが卑猥なんですかあー?どういうことですかー?(純粋)」 俺より小さくて、だけどすごく温かい手。 宮藤は飛べなくなっても、この手でたくさんの人の役に立てる。 でも、俺は飛べなくなったらどうなるんだ? ウィッチと言うには少なすぎる魔力、他人の魔力が無ければ役に立たない固有魔法。 俺が誰かを助けられるのは、今しか無い。 俺が『主人公』でいられるのは、今しか無いんだ。 だから、俺は宮藤と離れてでも戦場に行く。俺が手に入れた力で、救える人がいるのなら。そこに守れる物があるのなら。 物語の英雄のように、強大な魔物に立ち向かう勇者のように、剣を握って闘おう。 隣の宮藤に顔を向ける。頬がいつもより赤くなってる。 じっと見つめる俺の視線に気付いて、恥ずかしいよと笑った。 俺「なあ、宮藤。約束をしないか?」 宮藤「約束?」 俺「うん、俺と宮藤との約束。まず一つは、手紙を毎月書く事」 宮藤「わあ!うん、いいよ!私、絶対お手紙書くよ!」 俺「よかった。あと、これは俺の約束だけど、もし電話が使える時は俺が宮藤に電話をする」 宮藤「え?電話なら私からでも出来るよ?」 あ、そうか。宮藤やみんなは知らないんだっけ。俺がいろんな基地を行ったり来たりすることになることを。 同じ場所に止まることが少ないらしいから、電話の連絡は俺からじゃないと取りづらくなると思う。だから、電話は俺からかけることにした。 俺「あー、ほら。こことは違って自由に電話を使えるかわかんないからさ」 宮藤「え!?そうなの!?」 228 自分:主人公っぽい俺 [sage] 投稿日:2011/11/18(金) 20 15 30.10 ID QcHoPRoU0 [3/13] 俺「俺もよくわかんないけどさ、もしかしたらそうかもしれないだろ?」 宮藤「そっかー。うん、わかった!楽しみにしてるよ」 なんで少し誤魔化したんだろう。なんとなく、宮藤に心配をかけたくなかったんだと思う。 俺「それと、最後に一番大事な約束があるんだ」 宮藤「え?ど、どんな?」 一番大事、という言葉に宮藤が身構えた。 これは、約束というより誓いだ。俺から宮藤への何よりも硬く強い宣言だ。 俺「もし宮藤が危なくなったら、必ず俺は助けに行くよ。地球の裏側からだろうと、激戦区のど真ん中へだろうと、全速力で飛んでいくよ。この世の何をどれだけ敵にまわしても、そいつら全員をぶっとばして必ず宮藤を守る!それが俺の自分自身への約束だ」 宮藤は始めは驚いたような顔をして、でも少しして目を細めながら小さく、嬉しい、と言った。 その表情が少し大人っぽくて、俺の心臓の音が大きくなる。 宮藤「じゃあ、私も俺君が落ちそうになったら助けてあげるね」 俺「えへへ、ありがとな。これでいつでも落ちれるから安心して戦えるなー」 宮藤と顔を見合う。なんだか胸がくすぐったくなって、思わず笑った。宮藤も一緒に笑っていた。 よかった。何でそう思ったのかは分からないけど、きっと全てがよかったんだ。 230 自分:主人公っぽい俺 支援ありがとうございます![sage] 投稿日:2011/11/18(金) 20 21 04.06 ID QcHoPRoU0 [4/13] あの日空を飛んだこと。 この基地で生活することになったこと。 他にも、坂本少佐にしごかれたり、ミーナ隊長にいろいろ教えてもらったり、エイラさんやシャーリーさんにからかわれたり。 ハルトマンさんやバルクホルンさんと訓練したり、リーネやサーニャと話をしたり、ペリーヌさんと口喧嘩をしたり、ルッキーニと木登りをしたことも。 整備俺さんと出会えたこともそうだ。 そして、宮藤に出会って、宮藤を好きになったことも。 それら全部がキラキラとした思い出だ。 全部の出来事が俺の心の中に詰まってる。 これがあれば、きっとどんなに辛い場所でも俺は戦える。 今この宮藤の温もりを忘れないように、ぎゅっと指を組む。 宮藤は少し恥ずかしそうな顔をしたけど、これでおあいこだ。 俺達の正面には、満月が雲の隙間から顔を覗かせていた。 231 自分:主人公っぽい俺 整備俺side[sage] 投稿日:2011/11/18(金) 20 27 57.00 ID QcHoPRoU0 [5/13] 俺達は二人が初めて触れ合った滑走路の端に立っていた。 満月は海を明るく照らしている。これならアイツと宮藤さんが遭難することはないだろう。 海を眺める俺の後ろにはシャーリーさん。 俺がこの基地を離れることを彼女が知ったのは、つい数日前だ。 俺はまだ、彼女にその理由を話していなかった。 シャーリー「なあ、話があるんだろ?誰かさんのせいで明日は忙しいし、早くしてほしいんだけどなー」 声の調子から、かなり頭にきているのが分かる。 俺は引きつった笑いを浮かべながら振り向く。 俺の想像通り、彼女は不機嫌な様子だった。 整備俺「いやあ、もっと早くにするべきだってのは解ってたんだけどね?俺自身もギリギリまで悩んでたというか」 シャーリー「ふーん?」 整備俺「いやあそのね、ホントにごめんなさいね……」 シャーリー「もういいよ。それで、お前は今から何を話すんだ?私を捨てる理由か?」 捨てる、という言葉に心臓が縮んだ。 胸が痛くてたまらない。 だけど、俺は答えなくてはいけない。 整備俺「うん、そうだ。俺は、君を……」 言いよどみ、言葉が続かない。 捨てるなんて言葉、言いたいわけがないだろう。 そんな想いからか、俺は嘘をつきはじめた。 232 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/11/18(金) 20 33 29.73 ID QcHoPRoU0 [6/13] ヘタレな自分はいつかシャーリーを襲うかも知れない。 その時君がそれを受け入れてもウィッチの能力を失ったことをいつかきっと後悔する。 だから、俺は君の側には居られない。 シャーリー「やっぱりヘタレだな、お前」 整備俺「だから言ったじゃない、俺はヘタレだって」 シャーリー「そうじゃないさ」 シャーリーさんは俺に背を向けた。 シャーリー「私に本当の事を言うのが、そんなに怖いのか?」 その一言で、思わず息がとまる。 シャーリー「今お前が話したの、嘘だろ。少しは本音が入ってるかもしれないけど、それが理由のすべてじゃないんだろ?」 シャーリーさんは続けた。 シャーリー「私はこの基地で誰よりもお前を長く見てきたつもりだ。お前の気持ちだって分かるくらいにな」 シャーリー「いいか、もしかしたらお前は気づいて無いのかも知れないけど、お前は機械をいじってる時が一番いい顔なんだ」 シャーリー「それはさ、私といるときよりもずっといい顔なんだ。ムカつくけど、その時のお前の顔が私は好きなんだ」 シャーリー「賭けてもいいさ。お前の本音は、イカロスの研究がしたい、だ」 俺は息を飲んだ。俺の思いは彼女に筒抜けだった。本当に、女性という生き物は鋭い。恐ろしさすら感じてくる。 シャーリーさんが振り向く。 彼女の表情は逆光でよく見えない。 234 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/11/18(金) 20 39 09.49 ID QcHoPRoU0 [7/13] シャーリー「だからさ、行ってこいよ!私は、お前をずっと待ってるから!」 整備俺「へ?」 偽った事について罵倒なりをされると思って身構えていた俺は思わず力の抜けた声を出した。 彼女の声から、怒りの色は消えていた。 シャーリー「お前をずっと待ってるって言ったんだよ。あ、たまには手紙とかくれよ?あんまりほっとかれたらお前のこと忘れちゃうぞ?」 整備俺「えっと、俺が何も言わなかった事とか本音を言わなかった事とか、怒ってないの?」 シャーリー「はは、バーカ。お前には散々泣かされてきたからな、もう慣れたよ」 整備俺「いや待ってよ、泣かせたなんてそんな!わざとじゃないよ!?誤解とかもあったよね!?」 俺の訴えに聞く耳を持たずにシャーリーさんはふわあ、とあくびをしながら大きく伸びをした。 シャーリー「さーて、私はもう寝るよ。おやすみー」 整備俺「もう寝る、って……。……ん?」 シャーリーさんが格納庫の方へ振り返る。 その弾みに雫が月明かりを浴びてきらめいた。 整備俺「待って、シャーリー」 立ち去ろうとするシャーリーさんの腕を掴んで、その勢いのまま後ろから抱き締めた。 ビクッと肩を震わせてこちらを見た彼女の青い瞳には、涙が溜まっていた。 驚いた表情で俺の顔を見ている。 ああ、俺はなんて優しい人を愛してしまったんだ。 泣いた彼女をこのまま帰す?そんなの男のする事じゃないよな。 俺はズボンのポケットに手を突っ込み、スイッチを押した。 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/11/18(金) 20 42 16.99 ID 8ntRcZBs0 [31/33] (たらいの落ちる音) 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/11/18(金) 20 46 19.40 ID f2WOwb7f0 [9/9] <アンマリデアリマスー 237 自分:主人公っぽい俺 ヘルマちゃん!?[sage] 投稿日:2011/11/18(金) 20 47 27.20 ID QcHoPRoU0 [8/13] ひゅるるるっと高い音が夜の静寂を切り裂きながら飛んでいく。 音がやみ、一拍置いて、ボンッと夜空に真っ赤な光の花が咲いた。 シャーリー「すっげー……。きれーだな……」 シャーリーさんは泣くのを忘れたように、口を半開きにしたまま、舞い落ちる火の粉を見つめている。 整備俺「出発前に非常用照明弾の遠隔操作の実動試験をしなきゃいけないのを思い出してね。そのついでに自己流で色々といじってみたわけなんだ。もっと色々あるけど、見たい?」 シャーリー「ああ!どんなのがあるんだ?あっ、やっぱり言わないでくれ、楽しみが減っちゃうからな!」 目を輝かせる、というのはこういう表情なんだな。涙で潤んでいた事もあり、彼女の目は赤い光をキラキラと反射させていた。 整備俺「了解ですよ。それじゃあポチッと!」 夜空を華やかに彩るのは色とりどりの無数の花火。 今夜の主役を張っていたお月様には、悪いがご退場願おうか。君じゃ少々役不足だ。 陽気で愉快で素敵な彼女にはこれくらい派手じゃなきゃ釣り合わないよ。 シャーリー「うっひゃー!あははは!すげーな、まるでブーケみたいだ!」 抱きしめられてるのを忘れているかのように、空を見上げながら歓声をあげるシャーリーさん。よかった、いつもの陽気な彼女だ。 整備俺「君に泣き顔なんて似合わない。どうか、いつでもどんな時でも笑っててほしい。君の笑顔はみんなの心を明るくする魔法なんだ」 俺のお願いに、シャーリーさんは声のトーンを落として答えた。 シャーリー「……お前がずっとそばにいてくれたら、それだけで私は笑っていられるさ」 ずっと憧れていた女性にこんな事を言われて断れる男はいるのだろうか?もしいるのなら、今すぐ俺にその秘訣を伝授してもらいたい。 238 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/11/18(金) 20 53 01.25 ID QcHoPRoU0 [9/13] 愛しくて、もっと彼女を感じたくて、彼女の栗色の髪に顔を埋める。汗とせっけんの混じる匂いがする。 このまま彼女を抱いて眠りにつけたら、どんなに幸せだろうか。 でも、やっぱりそれは駄目だ。 彼女をとるか、機械をとるか。迷うということは、俺の中ではそれらは等価値ということだ。つまりはどちらを選んでも後悔をすることになるだろう。 彼女をとった時、機械に未練を残す俺が彼女を幸せに出来るのか?だから俺は、機械を選ぶ。彼女を愛するからこそ彼女を捨てる。 これでもし新しい男が出来ても、俺は何も言う資格が無い。その時はどこかの戦地でスパナ片手に瓦礫に埋もれて死ぬとしようかな。 整備俺「ごめん、としか言えないよ。勝手なのは分かっている。だけれど、どうか、どうかいつも笑っていてほしい」 シャーリー「でも、辛いときには、笑えないよ」 整備俺「大丈夫だよ。そんな時は、俺が駆けつけて君の笑顔を取り戻すさ」 そんなの出来る訳が無いのに。 シャーリー「本当か?信じていいんだな?」 整備俺「信じてくれるかい?」 守れる根拠なんか無いのに。 シャーリー「そこは黙って俺を信じろー、とか言うところじゃないのか?」 整備俺「ははは、そうか。じゃあもう一回初めからやり直さなくちゃ」 ああ、俺はこんなにも未練まみれだ。 シャーリー「ぷっ、あはははは!なんだよそれ、はははは!」 腕の中の彼女がこんなにも愛おしくてたまらないのに。 239 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/11/18(金) 20 57 01.13 ID QcHoPRoU0 [10/13] シャーリー「……なあ」 整備俺「うん?」 シャーリー「お前、もしかして泣いてるのか?」 知らない間に俺の目から滑り落ちた涙は、頬を伝って俺を見上げる彼女の額に落ちた。 俺はシャーリーを抱きしめたままその場に座り込み、泣き続けた。 最後の照明弾が空に咲き、花びらがはらはらと燃え落ちていく。 そして辺りは再び元の静けさを取り戻す。 俺の嗚咽だけが夜空に吸い込まれ、俺は彼女の全てを心に刻み付けるように強く強く抱き締める。 そんな女々しい俺にシャーリーは何も言わず、俺が泣き止むまで腕の中にいてくれた。 241 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/11/18(金) 21 01 03.06 ID QcHoPRoU0 [11/13] 次回予告 シャーリー「じゃあな、整備俺。愛してる」 整備俺「うん、またねシャーリー。俺も愛してるよ」 俺「宮藤。俺、大事なことを言ってなかった!」 宮藤「大事なこと?」 最終話 ――いつか、雨に濡れる貴女に傘を―― 主人公っぽい俺 20へ進む
https://w.atwiki.jp/hosyoku/pages/95.html
小学校の帰り、由美は友達3人と帰っていた。芸能人や好きな人の話題で盛り上がりながらいつものように別れた。 「じゃあね、由美ちゃん」 「うん。また明日ね」 ボーイッシュなショートカットがひらり、としている。今日はなんだか気分がいい。 「あ!!佳奈ちゃんにノート返さないと…………」 急いで方向転換して、さっき別れた道の反対側へ向かう。雑木林を突っ切って近道すれば佳奈の家だ。 「もう少し…………ん?」 林の道の真ん中に赤いランドセルが落ちていた。拾い上げてみると「上田佳奈」と書いてあった。 「佳奈ちゃん…………近道したのかな?。でも、なんでランドセル…………」 付近を見回すと佳奈の姿はない。不思議に思った矢先、林の奥の方に明らかに異質なものを見つけた。 「なんだろう?」 もしかしたら、佳奈もあれを見つけて駆け寄っていったのかもしれない。 「行ってみよ…………」 その場所は妙に拓けていて、木の枝やら葉はあまり落ちていなかった。 「うわぁ…………何?これ?」 巨大な蕾に似た木とも草ともとれない植物が2つそこにあった。 「凄~い………あれ?」 その植物の近くには見覚えのあるバンダナが落ちていた。 「佳奈ちゃんの??」 近づいて拾い上げる。確かに佳奈の巻いていたものだ。 「どうして……………」 その時、植物の近くの蔦が急に空へ上がった。由美は驚く間もなく複数の蔦に縛り上げられてしまった。 「きゃ…………」 由美の体は宙に浮き、閉じられていた植物の口が開かれた。 「助けてええぇぇ!!」 足の方から口に吸われていく。なんだかぬるぬるしていて気持ち悪い。 「きゃあぁぁ!!」 あっと言う間に腹まで飲み込まれていっている。 「助けてええぇぇ!!」 頭までいっきに飲まれ、ズズズ、と音を立てて口は閉じられた。 「ぐす…………狭いよぉ………」 中は思ってたよりだいぶ狭い。人一人入るくらいの広さだ。 「お父さん……お母さん………弘人君………」 しゃがんで泣いている由美に太い触手が迫る。ジーンズの隙間から侵入を許してしまう。 「きゃ………助けて…………」 完全に拘束され、身動きがとれない。由美のランドセルが触手に絡めとられ、口から吐き出された。 「あ………」 確か植物は2つあった。もしや佳奈も………… 「あああ…………いやあぁぁーー!!」 わずかな隙間の穴から白唾液が出てくる。ネチョネチョして気持ち悪い。 「うう~…………」 服が溶けていき、由美は生まれたままの姿を現わにした。由美の無防備な女陰に太い触手がグネリ、と無理矢理入り込んでいく。 「あう…………これ…………ああぁぁあぁ………!!」 クネクネ動く触手は先にある口で由美の初愛液を啜っていく。 「うあ!!くうぅぅ…………ひぃ!!」 由美はジタバタ暴れ周り、やっと触手を振りほどいた。そして手を女陰な差し込んである触手を掴んで抜いた。 「痛…………」 まだ足りないと言わんばかりにピチピチと暴れ回る。由美は投げ捨てると、手を口の部分に伸ばしてこじ開けようとする。 「お願い、開いて!!」 植物の抵抗はあるものの開きかけている。 「もう…………ちょい…………」 再び触手が女陰に侵入してきたが、かまうもんか。由美は助かりたいがために必死にもがいた。 「っううぅ~…………えい!!」 由美は足でビシビシと植物の体内を蹴りまくる。そうすると痛んだのか、植物が震えだして、口が開いて由美を吐き出した。 「わあぁ!!」 裸体のまま由美は後ろを向く。そのまま植物は地中へ潜っていった。 「あたし…………は!!佳奈ちゃん…………」 もう一つの植物の口が開かれ、そこからヘアピンが出てきた。 「…………!!」 ジュワ~、と黄色い液が吐き出された。その液が触れた枝が溶けていった。 「佳奈………ちゃん………??」 そのまま植物は由美のほうと同じく地中へ入っていった。 その後、由美は警察に保護された。だが、佳奈は見つかっていない。おそらくは溶かされたのだろう。 警察の調査で穴を掘ったが、その植物は見つかっていない。あとで聞いた話で由美はあの辺りの゙食童草゙の伝説を聞いた。 「あと少し、遅かったら…………」 由美は学校で励まされていたが、心は救われきってはいなかった。 「あたし………」 しかし、生きなくてはならない。なぜなら由美は生きて歩いてゆけるのだから。 由美は友達の輪の中に入り、思いっきり笑った。隣の弘人の隣で―― 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/50.html
前へ 触りあう、と言ってみたものの、人の体にエッチな目的で触るということにとまどいが残っていた。 千聖の胸に手を置いたまま、引っ込めることも動かすこともできない。 私は別にレズっこじゃない(多分)から、女の子としての本能で、触るより触られたいのかもしれない。 「ん・・・」 胸元でムニムニと動く千聖の手は、小さなおわんみたいな形をしていた。これが私の胸の形なんだと思ったら、急に体が熱っぽくなってきた。 「愛理、愛理。」 千聖のこげ茶色の瞳が、私を映したままあやしく濡れ光る。 「ち、千聖待って。私も触るから」 このまま一方的に触られたら、どうにかなってしまいそうだった。 慌てて千聖の胸をギュッと掴むと、小さな悲鳴をあげられた。 「あ、ご、ごめん。私加減がわからなくて。」 大きい胸だから強くしても大丈夫かと思っていたけれど、そういうものでもないらしい。 撫でるように手を這わせると、千聖はヒクンと喉を鳴らして目を閉じた。 そのまましばらく、お互いに無言で胸を触りあった。 千聖の胸は、本当に大きい。 私のは千聖の手の中にコロンと収まっているけれど、千聖のは私の手から若干こぼれ落ちている気がする。うらやましい。 「ん、ん」 「ハァ・・・・」 気持ちいい。頭がとろけて、体を甘い倦怠感が襲う。想像以上の行為だった。 千聖の顔を盗み見ると、熱を出した子供のような表情をしていた。 前の千聖は何かに夢中になるとよく口が半開きになっていたけれど、お嬢様になってからこんな顔を見せたのは初めてかもしれない。 私もきっと同じような顔してるんだろうな。 2人分の息づかいが、狭いトイレの中の空気を篭らせる。こんなところを見られたら大変なことになるのはわかっているはずなのに、もういいよと言い出すことができない。 「愛、理。まだ、したい?」 たどたどしい千聖の問いかけに、反射的にうなずいてしまった。 「わかったわ。愛理が望むのなら、私」 「きゃああ!?」 いきなり、千聖の指がスカートをくぐって私の下着に触れた。 何をするの、千聖。 「大丈夫。私もえりかさんに・・・・・ってもらったから。」 小さい身体が、力いっぱい私に抱きついてきた。 「待って、千聖待っ」 千聖のベビーコロンの香りがふわりと広がる。体が金縛りにあったように動かなくなってしまった。 “大丈夫、指をこうして” “入れなくても” “もう、・・・・・てるから、愛理大丈夫よ” 千聖の手が信じられないことをしている。 やめて。 やめないで。 どうしよう。気持ちいいよ。 「あ、あぁあ」 千聖の声が遠く近く、反響しながら頭を駆け巡る。 どうして。 千聖はお嬢様で、何にも知らなくて、 これから一緒に覚えて行くはずだったのに。 “愛理も・・・・・が・・・・いいのね 千聖と一緒ね” 「っ!んっ」 私が甘かった。 えりかちゃんがどれだけのことを千聖に教えたのかわからないけれど、千聖は私なんかよりもずっと女性として開花していた。 とても触り合うなんてできない。千聖の背中にしがみつく。 「千聖ー?愛理ー?」 「2人ともいないのかなぁ」 「マイちょっとそこのトイレ見てくる・・・・」 どこかから皆の声が聞こえたような気がする。 でももうどうでもいい。頭がぼんやりしてきた。 衣装を着けたまま、下着をつけたまま、狭いトイレの個室で私は何をやっているんだろう。耳鳴りがはじまって、涙がこみあげてきた。 この先に、何が待っているんだろう。 “愛理、可愛い。好きよ” カフェオレみたいな色の首筋に顔を埋めて、私は完全に千聖に身を委ねた。 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/generation-crossrays/pages/427.html
効果 習得キャラクター 派遣 解説 効果 Lv CAP 効果 - 射撃属性を持つ武装の最大射程+1 習得キャラクター 作品 キャラクター 備考 機動戦士ガンダム00 ロックオン・ストラトス 派遣 派遣名 Lv 備考 BEYOND - 変革者の哀哭 - 解説 効果は射撃知識Lv1と同一。 ただし別アビリティなので射撃知識Lv1と同時に覚えさせられるのが利点。ただし両方組み合わせても射程延長の合計は+2まで 初期から覚えているのはニール・ディランディのみ。 射撃知識Lv2が手に入るようになるのは後半のステージかつ高難易度になるので、唯一射撃知識Lv1だけで射程を2伸ばせるパイロットとなる。 スカウトは遅い部類だが、固定アビリティで射程延長効果を持つのは彼だけの個性なのでうまく活用してやりたい。 追加入手は有料DLCのエキスパンション・パックの追加グループ派遣に限られる。 有料DLCを購入していない場合でも射撃知識Lv1 2の組み合わせで同様に射程を2伸ばせるが、射撃知識Lv1でも入手は面倒なのでグループ派遣でこちらを量産できるのは大きい。 同じグループ派遣では射撃手も同時に手に入るので、射撃中心のパイロットを強化しやすい。
https://w.atwiki.jp/sgxdhikoushiki/pages/638.html
優しい手 No.990 星 最大HP 最大ATK 最大DEF コスト アニメ 3 89 55 32 5 PS 巧属性の特殊ATKを10%上昇(3ターン) +限界突破時のステータス 凸数 最大HP 最大ATK 最大DEF PS 0凸 1凸 2凸 3凸 4凸 5凸 星 最大HP 最大ATK 最大DEF PS 3 優しい手 89 55 32 巧属性の特殊ATKを10%上昇(3ターン) [[]] 相性のいいカード シンフォギアカード 星 属性 カード名 最大HP 最大ATK 最大DEF 最大SPD 最大CTR 最大CTD スキル [[]] [[]] メモリアカード 星 カード名 最大HP 最大ATK 最大DEF スキル [[]] [[]] メモリアカード
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/37894.html
てにてをとって【登録タグ て でんの子P 曲 蒼姫ラピス】 作詞:でんの子P 作曲:でんの子P 編曲:でんの子P 唄:蒼姫ラピス 曲紹介 季節が変わるごとに進展していくラピスとKAITOの恋模様を描いた楽曲。 でんの子Pの他の作品「ボカロPになりt」と同じく、有名な楽曲などからの引用がある。 歌詞 (動画より書き起こし) 春 夏 秋 冬 四季巡る 恋囁く 描いた未来 手に手をとって 四季巡る あなた思い そこにいてね 夢見ていたい 春 花開く季節 Sunny Day やうやう時は 少し明りて どこへでも行けるみたい Don't worry スキップ!飛び跳ねたくなるような陽気 偶然の出会い 運命の赤い糸を 手繰って寄せたいなんて 虫のいい願いだと思ってたけど この人かな 始まる恋物語 夏 突き刺す暑さ 待つじゃなく伝えます 大胆になるSummer Time YesかNoか 刹那の寡黙もどかしい 蝉時雨もをかし …答えはYes 爆発しそうだった心臓が 今は空へと羽ばたきそうだ 笑みこぼれるImagination 景色ほのかにうち光りて 四季巡る… 秋 深める愛 初めて知った あなたといる日々は 他愛無いこともみんな 美しいんだ 暇つぶしに踏む落葉 使い古したジョークですらキーワード おそろいのコーヒーカップは はたいふべきにあらず 永遠にこうしていたい I Love You 冬 降る雪の中 知る裏切り 深入りした心には重すぎるすれ違い 夢みたいな日々には戻れない定め 流れ去った時間は残酷で 極限で耐えられないまま 愛は冷める 枯れる 帰る場所も失い一人 気持ち 白き灰がちになりて Fairy tale 崩れ立ち尽くす 冬 四季巡る 恋囁く 描いた未来 手に手をとって 四季巡る あなた思い そこにいてね 夢見ていたい 死期巡る 故意囁く 欠いた未来 手に手をとって 死期巡る あなた重い 底にいてね 夢見て、遺体 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/seirei_san/pages/195.html
スプライト ノーマル+ 必要魔力 8 飛行 攻撃 防御 TOTAL 親愛度MAX 1564 1360 2924 2000 誕生日 2月3日 身長 21cm 体重 1kg 3サイズ スキル 効果 親愛度 コメント 低 あなたもしかして道に迷ってるの?よろしければ私が道案内いたしますわ。このあたりはよくお散歩に来るので詳しいのですわ♪ 中 道に迷ったら、私たちの名を呼べばその土地の仲間が駆けつけてくれますわ。妖精はみな意地悪とは限りませんのよ? 高 雨で羽が濡れると困るので、傘を持っているのですが、あなたの手のひらの傘の方が心強いですわ♪ 嫁 あら?道案内のつもりが、知らない土地に来てしまったようですわね。かまわないですわ!このままあなたと未開の地へレッツゴーですわ♪ 親愛度 セリフ 低 ずっとこの世界を冒険なさってるの? このスカート可愛くありません?お花がモチーフですの あらフェリスさん、ごきげんよう あなたの肩で一休みさせてくださいませ 中 困ったときは協力するものですわ ちょっと花の蜜を摘んできてよろしいかしら? お招きしたいのですが…妖精の集落はとても小さいんですの ピクシーさんやエインセルさんにはもうお会いになった? 高 キャン!くすぐったいですわ! きゃあああ!蜘蛛!クモの巣!…ふぅ…助かりました お疲れ様ですわ。ゆっくり行きましょう 小さいと色々キケンが多いんですの…逆にあなたに助けられてますわ 嫁 あなたは気持ちのいい方なのですね さあ、ここからはあなたが道を選ぶのですわ あなたに精霊たちがついてくる理由がわかりますわ 私があなたの旅のお守りになりましょう スキンシップ後 朝 おはようございますわ♪ 夜 優しくエスコートしてくださいませ なでなで えへへ気持ちいいです♪これからもずっとついていきますわ♪ その他 誕生日 ありがとうございます♪無事、お誕生日を迎えられる事に感謝いたしますわ 親愛度:顔見知り「あなたもしかして道に迷ってるの?よろしければ私が道案内いたしますわ。このあたりはよくお散歩に来るので詳しいのですわ♪ -- 名無しさん (2012-10-25 08 56 09)反映しました。ありがとうございます。 低セリフ:ずっとこの世界を冒険なさってるの?/このスカート可愛くありません?お花がモチーフですの/あらフェリスさん、ごきげんよう/あなたの肩で一休みさせてくださいませ -- 名無しさん (2012-12-02 22 18 52) 中セリフ:困ったときは協力するものですわ/ちょっと花の蜜を摘んできてよろしいかしら?/お招きしたいのですが…妖精の集落はとても小さいんですの/ピクシーさんやエインセルさんにはもうお会いになった? -- 名無しさん (2012-12-02 22 19 33)反映しました。ありがとうございます。 高セリフ:キャン!くすぐったいですわ!/きゃあああ!蜘蛛!クモの巣!…ふぅ…助かりました/お疲れ様ですわ。ゆっくり行きましょう/小さいと色々キケンが多いんですの…逆にあなたに助けられてますわ -- 名無しさん (2012-12-08 17 12 11) えへへ気持ちいいです♪これからもずっとついていきますわ♪ -- なでなで (2013-10-29 09 44 48) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/114.html
前へ ○| ̄|_ 今の私の気持ちを記号にすると、まさにこんな感じだった。 「舞美ちゃん、鈍すぎる。」 わりとよく言われる言葉だけれど、さすがに今日ばかりは反省せざるをえない。 まさか、私だけが何も気づかなかったとは・・・・。 最近は何の事件もなく、平和だったはずのキュートに、いきなり超緊急事態が発生した。 ダンスレッスンの休憩中、舞ちゃんと喋っていたら、いきなり「どうしたの!?」となっきぃの甲高い声がした。 あわてて振り向いたら、栞菜とちっさーが床に座り込んで泣いていた。 「えっ」 何事? 今の今まで特にケンカをしている様子もなかったのに、いきなりの展開に頭がついていかない。 「千聖!」 舞ちゃんは半分私を押しのけるような感じで、千聖のところへ走っていった。 栞菜にはすでにえりがついているけれど、どう見ても栞菜の方が大変な状況に見えたから、私は後ろから背中をさすってあげることにした。 あんまり興奮しすぎたからか、過呼吸みたいになってしまっている。 栞菜はすごく感受性が強いから、ネガティブな出来事にはとても弱い。 「大丈夫、大丈夫」と声をかけていると、少しずつだけれど落着いてきたみたいだ。 「えりかちゃん、これ。飲ませてあげて。」 愛理がスポーツドリンクを持ってきた。 「ありがとう。・・・舞美、ちょっと背中ポンポンするのストップね。」 「あ、うん。」 私は手持ち無沙汰になってしまったので、今度はちっさーの様子を見ることにした。 ちっさーにはなっきぃと舞ちゃんがついている。 もうちっさーは泣いていなかったけれど、まったく生気のない目をしていた。 「千聖ぉ、どうしたの」 べそかきながら介抱するなっきぃにも、強く手を握る舞ちゃんにも、何の反応も示していない。 ちっさーの瞳は、いつも光を取り込んでキラキラしている。 その綺麗な瞳が今は輝きを失って、人形みたいに虚ろな表情だった。 これは普通のケンカじゃない。 鈍感な私もそれは理解できた。 問題は、ここからどうすればいいかだ。 話し合いができるような状態じゃないし、レッスンを再開できるとも思えない。 「舞美。今日はもう栞菜帰らせてもいいかな。ウチが送るから。」 一人で考え込んでいると、えりに後ろから肩をたたかれた。 栞菜はまだひどく泣きじゃくっていて、崩れ落ちるような体勢で愛理にしがみついている。 確かに、一度ここから離れて落ち着かせたほうがよさそうだ。 「うん、そうだね。」 「じゃあ、マネージャーさんたちに言ってくる。」 あ、それは私が。と言う前に、えりは走って行ってしまった。 ・・・何か私、全然役に立ててない。 じゃあタクシーでも、と思ったら、もうすでに愛理が連絡を取ってくれていた。 「なっきぃ、顔洗ってきたら?千聖には舞がついてるから、大丈夫だよ。」 私があたふたしているうちに、舞ちゃんにうながされてなっきぃが立ち上がった。 「あ、じゃあ私一緒に行く。」 そこはなっきぃじゃなくてちっさーに付くべきだろうと言った後で気がついたけれど、今更撤回するのもおかしいから、なっきぃの肩に手を回して一緒に外へ出た。 「何か、びっくりしたね。」 「うん・・・こないだ2人が様子おかしかった時、ちゃんと相談に乗ってあげればよかった。」 あれ?心当たりがない。 「そんなことあったっけ?今日いきなり変な感じになっちゃったのかと思ってた。」 「ほ、ほら、あの、皆にみぃたんちで遊んだ写真見せてた時、栞菜が先帰っちゃったでしょ?なんか千聖落ち込んじゃってて。」 「あぁ~、あれか!」 情けない話だけれど、今の今まで記憶の中からすっぽ抜けていた。 「あの後もさ、2人ちょっと変だったでしょ。栞菜が千聖にすごいいろいろしてあげてるって感じだったけど、全然楽しそうじゃないの。」 「・・・・ごめん、それ全然気づかなかったよ。」 「もーー!みぃたん、鈍いよぅ・・・・みんなで気にしてたのにー!」 口尖らせて文句を言われて、じわじわと気持ちが落ちてきた。 私、本当にリーダーでいい、の、かな・・・・? 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/viptndr/pages/1315.html
693 :1/2:2007/02/19(月) 22 23 10 ID yQovmYhg 【寝ぼけて階段から落ちたタカシ】 朝は眠いので半分寝たまま階段下りてたら、足を踏み外して落ちた。 「いたたたた……だがそれ以上に眠いので寝る。ぐぅぐぅ」 尻が非常に痛むが、その痛みをおしてまで寝る俺はかっこいいなあとか思ってたら、ドアが開く音がした。 「まったく、なんであたしが毎日毎日こんな奴起こさないといけない……うっきゃあああ!」 てっきりいつものようにかなみが入ってきたのだと思ったが、うっきゃあから想像するに、猿が入ってきたのだろう。猿なら挨拶せねばなるまい。 「おはよう猿。英語で言うとグッド猿」 「し、死んで……あ、あれ、生きてる? 猿?」 「家に侵入してきた者は猿ではなく、かなみだった。これほど残念な朝を迎えるのは久しぶりだと言えるだろう」 「なんか分かんないけどムカつくわねッ!」 朝からアイアンクローを喰らって大変痛むが、目は覚めた。 「よく考えると猿が家にやってくる事なんてないよな。おはよう、かなみ。ところで、手を離さないと後3秒ほどで俺の頭がはじける予感」 「はいはい。で、何やってたの?」 手を離してもらい、頭をさすってる俺にかなみが呆れた様子で問いかけた。 「寝ぼけてて、階段落ちた。いわば池田屋の階段落ち」 「どこが池田屋の階段落ちよ。第一、池田屋とか知ってるの?」 「無論だ。池や田を商っている店の総称を池田屋と言い、そこで階段から落ち田んぼに転がり落ちて坊ちゃんこんにち……すいません本当は知りません」 言ってる最中にかなみに睨まれ、すごく怖かったので素直に謝る。 「はぁ……アンタっていっつも適当ね」 「いやあ、照れることしきり」 「褒めてないッ!」 「じゃあ褒めて。褒めないと朝飯作らないぞ」 「朝ごはん作ってやってるの、あたし!」 「知ってる」 「あーもーあーもぉ! ちょっとアンタそこに座りなさい!」 「はい」 なんか知らんが怒ってるので、逆らわずに廊下に座る。寒い。 「いい? 世の中には礼儀って言葉があってね」 「お腹空いた。かなみ、ごはん」 694 :2/2:2007/02/19(月) 22 23 36 ID yQovmYhg 「…………」 「かなみ? 俺は腹が減りましたよ?」 「あたしは腹が立ってるの!」 「腹が立つ? それはつまり太ったという意味だな。そう言われればちょっと腹のあたりにぷにぷに感が」 少しだけぷにっとした腹をつついたら20回くらい殴られた。 「かなみちゃんは太ってない。はい、繰り返して」 「か、かなみ様は太ってなどいません。それどころかスーパーモデルも羨むほどのぷろぽうしおんで御座います」 「えー、ホントにー? もー、タカシったらお世辞ばっかりー♪」 「嘘に決まってんだろ、ばーか。もうちっと乳を膨らませてからそういう寝言を言え」 いらんこと言ったらまた殴られた。 「何か言うことあるでしょ?」 「本当はかなみくらいの貧乳が好きです」 「そっ、そういうことじゃなくて、謝れって言ってんの! ……いや、ちょっと嬉しいケドさ」 あさっての方向を見ながら、かなみは照れくさそうに自分の頬を指でかいた。 「まぁかなみの乳はともかく、腹が減ったので飯を所望する。今すぐ飯を作らないと泣くぞ!」 「なんでそんな偉そうなくせに情けないのよ……」 「いいからご飯。かなみの飯を食わないと一日が始まった気がしないのだ」 「……はぁ。まったくもう、しょうがない奴ね。作って……あああああ!」 「うるさい」 「じ、時間! 今すぐ出ないと遅刻する!」 首をめぐらし時計を見ると、なかなか愉快な時間を指していた。 「なるほどこいつぁヤクイな。ところでかなみ、ご飯」 「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ! ほら、行くわよ!」 「え、でもご飯がご飯食べてないご飯」 「ご飯ご飯うるさいッ! 早くッ!」 「でも俺はお腹が空いてまして、ご飯を食いたいという感情が」 「それ以上ご飯って言ったら殴る」 「す、すいません」 かなみに手を引っ張られ、腹を鳴らしながら半泣きで学校へ駆けて行く哀れな俺でした。
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/11814.html
664 名前:ゲーム好き名無しさん (アウアウカー Sa69-sm70)[sage] 投稿日:2018/06/14(木) 14 47 07.62 ID gWLptzRDa 昔、コンベのダブルクロスに参加した時の話。 UGNチルドレンをドロップアウトして普通の高校生をやってる、というPC1のハンドアウトに惹かれたので自分はPC1を選択。 非オーヴァードのヒロインと関係を深めて、クライマックスでヒロインが敵のせいで強制的にジャーム化させられた時も 「そっち系のシナリオだったかー」と思ったけど、これも好みだし想定していたので全く問題なかった。 そしてヒロインを倒すことを苦悩する煮えロールをしながら自PCが止めを刺したところで事件が起こった。 GMが「あーやっちゃいましたねwHP-10までのダメージならヒロインを助けられたのにw」と情報収集中に出てこなかった情報を後だししてきた。 後だしを指摘したら「助けられないかどうか聞かれなかったので答えなかった。助けるつもりがあるなら聞くでしょw」と言うし、 追い討ちをかけるようにPC2が「お前はどうあがいても普通の人間には戻れないんだよ!」とか言うし。 いやお前めっちゃダメージバフかけて支援してきただろ。 それにジャーム化したら元には戻らないってルールブックにも記載されてるから、割りきって止めを刺したんだが。 敵のHPが幾つなのかもわからないし手加減のしようがないだろと、もやもやしながらエンディングまで終わらせたら、 セッション後の雑談で「いやー今回のPC1も助けませんでしたなwww」「このPC1を任せられるプレイヤーはいつ出てくるんだろうなwww」とかGMとPC2の人がゲラゲラ笑ってる。 どうやら自分が初めてではなく、二人はグルで何度か同じことをやってPC1の動きを観察して楽しんでいたらしい。 途中までは楽しかったのに、最後に人の悪意で全部ぶち壊されたセッションだった。 ヒロインを助けられるかGMに聞いてもいいかどうか、みたいなツイートを見て思い出したので吐き出すわ。 スレ455